【3月30日】イリューシンとIl-2という飛行機

この日は他のサイトなどではとりあげないだろう人物を紹介したいと思います。
本日は、第二次世界大戦のソ連の有名な飛行機の設計者、セルゲイ・イリューシン (1894年3月30日-1977年2月9日)の誕生日となっています。ご存知でしょうか。
第二次世界大戦においてソ連軍の主力対地攻撃機として使用され、軍用機史上、最多の生産機数36,163機を誇ったイリューシン Il-2攻撃機の設計者として知られています。
この機体は、ドイツ軍の地上攻撃を主に作られた機体ですので、装甲がものすごいものでした。
命中弾を与えたにも関わらず墜落するどころか火さえなかなか噴かない程の頑丈さから、
ドイツ空軍からは「空飛ぶベトンブンカー(コンクリートトーチカ)」、「鉄のグスタフ」、「コンクリート爆撃機」と厄介がられ、ドイツ陸軍の兵士達からは「空飛ぶ戦車」、「屠殺者」、「黒死病」と呼ばれ恐れられていました。
ソ連軍が最も必要とした機体であり、スターリン首相自らが生産を激励して、大戦終結までに軍用機史上最多の36,000機以上が量産されました。
低空からドイツ戦車部隊に壊滅的な打撃を与え、T34戦車とともにソ連軍の勝利を決定づけました。
「空気やパンと同様にIl-2を必要としている」との電報を放って工場群管理者を叱咤したエピソードも残っています。
どうも、ソ連機のフォルムは独特で癖があるので好きになれないのですが、日本機のような削りに削ったフォルムではなく、機能重視の本当に兵器という匂いを強烈に発しているデザインに思います。
セルゲイ・イリューシンは、数多くの勲章を受章し、戦後は旅客機などの設計に携わりました。
息子のウラジーミル・セルゲイヴィチ・イリューシンはソ連のテスト飛行パイロットになってます。
このIl-2と同名のゲームはフライトゲームで大ヒット作品となってます。
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